自民“参院政倫審出席求められている議員から出席申し出なし”

参議院政治倫理審査会は、ことし5月、収支報告書に不記載があった29人の自民党議員らに出席と説明を求めることを全会一致で決めましたが、これまで対応した議員はおらず、野党側は先の衆議院選挙に立候補して失職した1人を除く28人に引き続き出席を求めています。

こうした中、26日に国会内で自民党の石井参議院国会対策委員長と立憲民主党の斎藤参議院国会対策委員長が会談しました。

この中で斎藤氏が、対象となっている議員から審査会での弁明の申し出があるか尋ねたのに対し、石井氏は、これまでのところ申し出はないとしたうえで「対応が後手にまわって申し訳ない」と述べました。

会談のあと斎藤氏は記者団に対し「臨時国会が始まると代表質問や補正予算案の審議が入ってくるので、審査会の開催の議論を進めていくことは困難という印象を持たざるをえない。私からは『本当にいいのか』と申し上げた」と述べました。

また石井氏は「期限を切らずに審査会への出席を求める公文書はすでに28人にわたっている。個人に課せられた議決であり、個人で出席を判断すべきだ」と述べました。