岸田文雄首相(自民党総裁)は憲法記念日の3日、改憲派が都内で開いた集会にビデオメッセージを寄せた。首相は現行憲法について「時代にそぐわない部分、不足している部分については果断に見直さなくてはならない」と訴えた。

自民党派閥の政治資金問題で政治不信を招いたことを陳謝した。「政治改革の議論と併せて憲法改正という重要な課題について党派を超えて真摯に議論を行う姿を国民に見せていきたい」と述べた。

「いたずらに議論を引き延ばし、選択肢の提示すら行わないということになれば、責任の放棄と言われてもやむを得ない」と話した。

衆院の衆院憲法審査会では緊急時に国会議員の任期を延長するといった緊急事態条項の扱いが主な争点で、自民党は条文案の起草を始めるよう求めている。立憲民主党は議論すべき点が多岐にわたるとして起草作業に反対している。

自民党は2018年に①自衛隊明記②緊急事態条項③参院の合区解消④教育の充実――の4項目の改憲案をまとめている。

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