日米豪3カ国による共同指揮所演習「ヤマサクラ」のメインとなる総合訓練が7日始まる。島嶼(とうしょ)防衛を想定し、コンピューターで仮想部隊を動かしながら連携を確認する。先立つ6日、陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都など)では訓練開始式が開かれた。演習は14日まで。
「ヤマサクラ」は1982年に始まり、今回で87回目。2022年までオブザーバーだった豪州が、昨年に続き2度目の正式参加となった。陸自約5500人、米軍約1350人、豪州軍約250人が参加。在沖縄米軍の第3海兵機動展開部隊約140人も今年から加わる。
この日の会見で山根寿一陸上総隊司令官は「島嶼防衛という分野において、海兵隊との連携を進化させていくことができる。同盟国、同志国と連携し、演習を実施することが我が国の安定に大きく寄与する」と話した。米国の太平洋陸軍副司令官ジェイビー・バウル陸軍中将は「北朝鮮、ロシア、中国の脅威への対抗は一カ国ではなしえない。同盟国、同志国と協力することでのみ、抑止は達成できる。豪州が2年連続で参加する意味は大きい」と語った。
今回の演習にはフィリピン、イギリス、カナダ、シンガポール、フランス、インドの各軍がオブザーバーで参加する予定。インドは初参加となる。
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