静岡県の川勝平太氏辞職に伴う知事選が9日に告示され、新人6人が立候補を届け出た。リニア中央新幹線静岡工区への対応や浜岡原子力発電所(御前崎市)の再稼働問題などが争点となる。投開票は26日。
午前9時前時点での立候補者は届け出順に、諸派で政治団体代表の横山正文氏(56)、共産党公認で党県委員長の森大介氏(55)、無所属で前浜松市長の鈴木康友氏(66)、無所属で元県副知事の大村慎一氏(60)、無所属で自営業の村上猛氏(73)、無所属でコンサルティング会社経営の浜中都己氏(62)。
自民党は大村氏を推薦し、立憲民主党と国民民主党は鈴木氏を推薦する。公明党は自主投票を決めている。自民党が不戦敗も含めて全敗した4月の衆院3補欠選挙に続く大型選挙で、与野党対決の色も帯びる。知事選の結果は国政に影響する可能性がある。
鈴木・大村両氏は共に「オール静岡」を掲げるものの、県西部の経済界は鈴木氏を支援し、同中部は大村氏を推すなど地域差もある。
選挙戦を巡る政策課題は多い。川勝氏が着工に懸念を示していたリニア静岡工区は、鈴木・大村両氏が推進する立場をとる一方で、森氏は反対を表明している。浜岡原発の再稼働でも森氏は反対派。浜松市内に建設予定の新野球場でも議論の進め方やコスト面で主張が異なっている。
◇立候補者(届け出順)横山 正文56 政治団体代表 諸新
森 大介55 党県委員長 共新
鈴木 康友66 前浜松市長 無新
大村 慎一60 元副知事 無新
村上 猛73 自営業 無新
浜中 都己62 会社社長 無新
〈共同〉
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