静岡県知事選に出馬表明した元県副知事の大村慎一氏が12日、静岡市内で記者会見を開き、「対話と実行」を県政の軸とする方針を示した。基本政策として「トップセールス&対話と実行」を含む11項目を掲げた。経済・所得対策も重視し、「未来に向かって誰もが希望を描ける、力強い静岡県経済にする必要がある」と述べた。

防災・危機管理、教育なども基本政策とした。着工が遅れているリニア中央新幹線問題に対しては「責任を持って解決したい」と意欲を示した。具体的な解決策には触れず、「議論の積み上げを検証し、流域市町の意見を聞き、皆で手を携えて進めていくことが重要」と話すにとどめた。

県が遠州灘海浜公園篠原地区(浜松市)に整備を予定する新野球場を巡っては「浜松市民や政財界の要望を聞いてしっかりと新しい球場を作っていかないといけない」とした。その後、連合静岡と公明党、立憲民主党、日本維新の会、自民党の県内組織を相次ぎ訪れ、推薦を要請した。

川勝平太知事の辞職に伴う5月26日投開票の知事選には前浜松市長の鈴木康友氏も15日に出馬表明する見通しで、立民の渡辺周衆院議員も出馬への意欲を示している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。