岸田文雄首相(自民党総裁)は19日、山形市で派閥裏金事件を受けた「政治刷新車座対話」に出席した。再発防止に向けた政治資金規正法改正について「この国会中に実現すると約束している」と述べ、6月23日に会期末を迎える今国会中の成立を目指す考えを重ねて強調した。

首相は「政治の責任を果たさなければならない時に政治の信頼を損ねている」と陳謝。政治改革と併せて経済や外交・安全保障の分野で成果を積み重ねたいとの考えを示し、「この二つを一つ一つ進め、信頼回復の道を歩む」と述べた。「自民が一致結束取り組む姿勢が問われる」とも語った。

首相の同対話出席はこの日が3回目。党員や有権者、党山形県連幹部を対象に実施した。出席者からは「自民党議員は初心を思い出してほしい」などの声が出たという。

政治刷新車座対話であいさつする岸田文雄首相(中央)=19日午後、山形市

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。