◆「パーティーは適法に行われている」と立民
大串氏は23日、国会内で報道陣に、6月17日に東京都内のホテルで会費2万円の政治資金パーティーを開催すると明らかにした。党が提出した禁止法案との整合性については「法案が通れば(パーティーは)やらない」と繰り返し、今のところ延期や中止の考えがないとも説明している。 「大串選対委員長だけを責めるつもりはない。他の立憲民主党の幹部の皆さまもおやりになっている。4月25日、ホテルニューオータニで、私が得ている情報では安住淳国対委員長が会費2万円の朝食会をされた」衆院政治改革特別委員会で質問する自民党の山下貴司氏
特別委で、自民党の山下貴司元法相は立民に矛先を向けた。4月27日には「岡田克也幹事長が会費2万円の昼食会をされると聞いている」とも述べ、「法律が通らなければ(パーティーを)やり続けるのか」と問うた。 法案提出者として答弁に立った立民の本庄知史氏は「2つのパーティーは適法に行われている」と説明。法案の成立・施行前は党所属議員にパーティーの開催自粛は求めず、各議員の判断に委ねることが「党の方針」だと反論した。衆院政治改革特別委で答弁する立憲民主党の本庄知史氏
◆公明は「立民幹部は率先して範を示せ」と批判
続いて公明党の中川康洋氏が、立民が政治資金パーティーの開催そのものの禁止を掲げた理由を質問した。 本庄氏は「パーティー券は企業・団体も購入でき、事実上、政治資金規正法で禁じる政治家個人への企業・団体献金であるとの批判が根強くある」とした上で、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を念頭に「政治資金パーティーそのものが政治不信の原因となっている現状を鑑みれば、これを禁止することが信頼回復のための唯一の方策だ」と主張した。衆院政治改革特別委で答弁する立憲民主党の本庄知史氏
これに対し中川氏は、大串氏がパーティーを開催する方針であることに言及しながら、「(立民の)幹部は率先して範を示すことが重要だ。法律が成立したら守るが、それまでは守らないという考え方では信用することができない」と批判した。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。