九州で半導体設計を強化する取り組みが動き出している。半導体にさまざまな機能を持たせる回路のデザイン力を鍛えようと、人材や企業の育成が進む。かつて九州は生産力に比べ設計・開発力が弱く「頭脳なきシリコンアイランド」と皮肉られた。最先端の量産技術を持つ台湾積体電路製造(TSMC)の進出をテコに汚名返上をめざす。
半導体設計、九州から再起動 「頭脳なし」汚名返上へ
「スマートフォンの中身を自分たちで作ってみましょう」。18日午前、佐賀城本丸歴史館(佐賀市)。半導体の回路柄のネクタイを身につけた有明高専(福岡県大牟田市)の石川洋平教授は、佐賀県内から集まった高校生60人に呼び掛けた。…記事を読む
TSMCに生産委託、九州でも設計企業が勃興 視線は世界
別府湾を望む大分県日出町。従業員100人あまりの中小企業、日出ハイテックの工場に、台湾からの荷物を載せたトラックが横付けする。届いたのは同社が設計し、台湾積体電路製造(TSMC)の台湾工場が生産した半導体ウエハーだ。…記事を読む
台湾半導体産業、設計3割 九大の安浦氏「経営者重要」
台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出を契機に、半導体設計を手掛ける企業を九州に集積させようとの機運が高まっている。半導体の研究に長年従事した九州大学の安浦寛人名誉教授に、設計産業の今後とるべき施策について聞いた。…記事を読む
【シリーズ「シリコンアイランド」】
- ・半導体製造を止めるな 設備保守企業、九州で体制強化
- ・半導体物流、熊本に相次ぎ大型拠点 GLPは41億円投資
- ・熊本大「半導体学部」は女性3割 TSMCが変える学びの道
- ・来たるTSMC、台湾に学べ半導体教育 九州の大学
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