環境省は28日、中国から持ち込まれた外来種の「チュウゴクオオサンショウウオ」と、その交雑個体を特定外来生物に指定すると発表した。在来種で国の特別天然記念物のオオサンショウウオとの交雑により、保全に悪影響を与えていた。
指定は7月1日から。外来生物法に基づいて特定外来生物に指定されると、移動や飼育、譲渡・販売などが原則禁止される。自治体は国の支援を受けて駆除ができるようになる。
チュウゴクオオサンショウウオや交雑個体は、在来種への悪影響が大きい一方で、外見から見分けることが難しい。昨年、京都大などの研究チームが判別手法をまとめたことで、対策が進んだ。
ただ、環境省外来生物対策室は、見つけた場合には勝手に交雑個体かどうかを判断せず「近くの自治体や地方環境事務所に連絡してほしい」としている。(市野塊)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。