国立天文台などは、生命に必須の元素であるリンが新星爆発でできたとする説を発表した。新星爆発は恒星進化の最終段階にあたる白色わい星の表面で起きる。これまでリンは、質量が大きい恒星が寿命を迎える超新星爆発で生まれたとされてきた。
ただ銀河系内のリンの総量に比べて生産量が少ないため、他の天体の影響が指摘されてきた。研究チームが元素の量の変化を再現するモデルなどを基に分析すると、太陽の7〜8倍の質量を持つ恒星が新星爆発を起こした場合に総量や量の変化をうまく説明できた。地球が誕生した46億年前は現在よりもリン量が多く、生命誕生に適していた可能性がある。
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