2023年までの10年当たりの人為的要因による気温上昇は0.26度に達し、地球温暖化のペースが観測史上最悪になったとの分析を英リーズ大などの国際チームが6日までに発表した。産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える国際目標達成のために残された二酸化炭素(CO2)排出量の限度を示す「カーボンバジェット(炭素予算)」は、24年時点で2千億トン前後と見積もった。
チームは「現在の排出量が続けば5年で尽きる」と強調。各国は35年の温室効果ガス排出削減目標を来年2月までに国連に提出することになっており、現在の目標からの上積みが必要と指摘した。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、19年までの10年当たりの上昇を0.2度と評価していた。
チームが発表した報告書によると、14~23年の平均気温は産業革命前と比べて1.19度上がり、13~22年の1.14度を上回った。23年は産業革命前から1.43度高く、このうち発電によるCO2排出など人の活動に由来するのは1.31度。
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