米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人を乗せて打ち上げられた米航空大手ボーイングの新型宇宙船が米東部時間6日昼(日本時間7日未明)、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。約1週間滞在した後、地球に戻り、米西部の米軍施設にパラシュートで着陸する予定だ。

  • ボーイング、苦節14年の有人宇宙船開発 スペースXから4年遅れ

 宇宙船「スターライナー」は米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から5日、打ち上げられた。

 開発が遅れたうえ、打ち上げ直前に延期が繰り返されるなどの問題があった。装置の不具合で、ISSへの到着が予定よりも1時間以上遅れたが、飛行士2人を無事にISSに届けることに成功した。

 地球周回軌道への米国の有人宇宙船は、2011年にスペースシャトルが退役して以降、民間に委ねられている。ボーイングに先駆け、起業家のイーロン・マスク氏が設立した宇宙企業スペースXが商業運航を続けている。

 ボーイングも今回の有人飛行試験がすべてうまくいけば、本格的な運航を始めるとみられている。(ケネディ宇宙センター〈フロリダ州〉=合田禄)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。