サントリー食品インターナショナル(サントリーBF)がこれまでに販売した100%リサイクルペットボトルを使った商品が150億本を超えた。リサイクルペットボトルを導入しなかった場合と比べて、化石由来原料の新規使用量を30万トン以上削減できたという。
同社は2012年に国内清涼飲料業界で初めて、新たな化石由来原料を使わず、使用済みペットボトルから再生したペットボトルを「サントリー烏龍茶(2リットル)」に導入した。グループ全体で30年までに世界で使う全てのペットボトルで化石由来原料の新規使用ゼロの目標を掲げる。すでに23年時点でペットボトルの52%がリサイクル素材となっている。
今後はリサイクルへの消費者の理解促進も強化する。家庭内では、ペットボトルとラベル、キャップの分別は進んでいる一方、家庭外から回収されるペットボトルは分別が進んでいないという。分別を呼びかけるテレビCMやウェブ動画の配信を検討する。
PETボトルリサイクル推進協議会によると、日本のペットボトルのリサイクル率は22年度で87%と、米国(20年に18%)や欧州(21年に43%)に比べて高い。
一方で、使用済みペットボトルを新しい容器にリサイクルする「ボトルtoボトル」の比率は29%にとどまる。飲料業界は、この比率を30年までに50%に高める方針だ。
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