仲介サイトは買い手が相乗効果を見極めにくいという課題があった

スタートアップのM&Aクラウド(東京・千代田)は14日、運営するM&A(合併・買収)仲介サイトに、生成AI(人工知能)が買収の相乗効果を分析する機能を追加したと発表した。M&Aの経験が乏しく、専任の担当者もいない企業の需要に応える。

M&Aクラウドの仲介サイトには約2900社の買い手企業と、約1万社の売り手企業が登録する。売り手は業種やおおよその収益規模を公表する一方で社名などを伏せている。このため買い手が相乗効果を十分に見極められないという課題があった。

新機能では売り手の公表データを生成AIが分析し、期待できる相乗効果を提示する。買い手の判断材料を増やし、仲介件数の引き上げにつなげる。

M&Aクラウドは2015年の設立で、資本金は資本準備金を含め12億4000万円。これまでにみずほ銀行や三井住友銀行などから資金調達(借り入れを含む)をしている。

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