東北銀行は18日、脱炭素クレジット創出を支援する業務を始めたと発表した。水稲農家に温暖化ガス排出量を減らすコメ栽培法に取り組んでもらい、国が認証する「J―クレジット」として販売する作業を手伝う。
創出したJ―クレジットは同行の業務提携先である環境スタートアップ、フェイガー(東京・港)が農家から買い取り、温暖化ガス排出企業に販売する。農家の副収入となるのに加え、環境に配慮したコメとして商品価値が高まる可能性もある。
稲の育成中に7〜10日ほど水田から水を抜く「中干し」という農作業がある。その期間を7日延ばすとメタンガス排出を抑える効果があると認められ、J―クレジットの対象になった。
同行はこの栽培法を実施したと申請する農家の業務を支援する。申請には証明写真を撮る必要があり、同行は農家から書類を受け取り、内容を確認、フェイガーへの提出も手助けする。フェイガーと連携した支援は地方銀行では全国初という。
既に岩手県内を中心に農家向けの説明会を複数回実施している。同行はこの事業で、2024年度に二酸化炭素換算で最大1万2000トンの温暖化ガス削減(J―クレジット創出)を見込んでいる。
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