半導体製造に不可欠な材料や薬品を手掛ける企業が、九州での投資を加速している。台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県内に2つ目の工場建設を決めたことを追い風に、シリコンウエハーから前工程、後工程向けまで様々な素材を網羅する形で工場の新設や増強が進む。九州が世界も見据えた半導体素材の一大供給拠点へと変貌し始めた。
半導体素材も九州集結 東京応化、工場新設「即断即決」
「2期工事もしたい。九州や西日本だけでなく韓国や中国向けの拠点になれば」。TSMCの熊本工場から車で北へおよそ10分。熊本県菊池市に6日、約130億円を投じる新工場「阿蘇くまもとサイト」を開所した半導体材料大手、東京応化工業の種市順昭社長は九州に熱い視線を注ぐ。…記事を読む
SUMCO、佐賀に集中投資 半導体ウエハー生産「世界最大」
佐賀県伊万里市は「先端半導体ウエハーの世界最大の生産拠点」(龍田次郎副社長)だ。シリコンウエハーで信越化学工業に次ぐ世界シェア2位につけるSUMCOは伊万里に久原、長浜の2工場をもつ。…記事を読む
九州に半導体の「静脈産業」 貴金属や薬品、資源に循環
「九州に集まる半導体関連工場の『クリーニング』には大きな需要がある」。DOWAホールディングス傘下のDOWAエコシステム(東京・千代田)は約50億円を投じ、2025年6月をメドに熊本県宇城市に九州で初の工場を稼働させる。…記事を読む
【シリコンアイランド TSMCを使いこなせ】
- ・半導体設計、九州から再起動 「頭脳なし」汚名返上へ
- ・TSMCに生産委託、九州でも設計企業が勃興 視線は世界
- ・台湾半導体産業、設計3割 九大の安浦氏「経営者重要」
【シリコンアイランド 育て人材】
- ・来たるTSMC、台湾に学べ半導体教育 九州の大学
- ・熊本大「半導体学部」は女性3割 TSMCが変える学びの道
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