米グーグル出身の著名な人工知能(AI)研究者らが日本で設立した新興企業、サカナAI(東京・港)が注目を集めています。国内発の企業で最も早くユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)に到達するとみられ、生成AI市場拡大への期待の大きさを物語ります。サカナAIの何が評価されているのでしょうか。記事で探ります。(内容などは掲載当時のものです)
異能の群れ、創業1年で
サカナAIの企業価値は11億ドル(約1700億円)を超え、2023年7月の創業から1年以内にユニコーンとなる見通しです。創業者の一人、グーグル出身のライオン・ジョーンズ氏は、17年にグーグルが発表し、現在の生成AIの土台となった論文の共同執筆者の一人です。国内外から集った異能の集団が注目されています。
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複数技術の「掛け合わせ」で進化
サカナAIが狙うのは生成AI開発の革新です。大規模言語モデルなどの性能を高めるには、高性能の半導体を用いて膨大なデータを学習した巨大なAIをつくる必要があります。サカナAIはこうした発想と一線を画します。小さな魚が群れを形成するように小規模なAIを組み合わせて高度な知能をつくる目標を掲げます。
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