山形県西川町は再生可能エネルギーを使った発電を推進する。2030年までに町全体の半数強に相当する約1000世帯分の電気(町推計で年約820万キロワット時)を木質バイオマス発電と小水力発電でまかなう計画だ。同町は50年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにすることをめざしており、その一環で取り組む。
バイオマス発電所は約5億円を投じて町が整備する。町内にある寒河江ダムにたまる流木をチップに加工して発電に用いることも視野に入れている。小水力発電所は山形環境エンジニアリング(山形県寒河江市)の関連企業で再エネ事業を手がけるPOWER E NEXT(同県天童市)と組んで設置する。
県内でも有数の豪雪地帯であることを逆手に取り、研究機関と協力して雪で発電する技術の実証事業に取り組むことも予定している。菅野大志町長は「森林と水は西川町の大きな資源だ」と指摘。そのうえで「この2つを最大限に有効活用して再エネ発電に取り組み、町の持続性を高めたい」と話している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。