2024年4~6月期の純利益は事前の市場予測を上回った

【ビラサンジョバンニ(イタリア南部)=為広剛】オランダの半導体製造装置大手、ASMLホールディングが17日発表した2024年4〜6月期決算は、純利益が前年同期比19%減の15億7700万ユーロ(約2700億円)だった。演算処理向けのロジック半導体など台湾積体電路製造(TSMC)向けの販売減が響いた。

4~6月期としては5年ぶりの減益となった。純利益はQUICK・ファクトセットがまとめた事前の市場予想の平均(14億6400万ユーロ)を上回った。売上高は10%減の62億4200万ユーロ(約1兆700億円)だった。

最先端半導体の生産に欠かせない極端紫外線(EUV)露光装置の受注額は25億ユーロと56%増えた。下期にかけて主要顧客向けに「高NA」と呼ばれる技術を使った次世代EUV露光装置の売り上げを見込む。通期の売上高見通しは従来予想を据え置いた。

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