知床世界自然遺産の知床岬で計画されている携帯電話基地局に反対する斜里町民有志の会「知床の自然を愛する住民の会」の午来昌会長(87)が17日、町役場を訪れ、山内浩彰町長に4万7628筆の署名を手渡した。

 知床は19年前のこの日、南ア・ダーバンの世界遺産委員会で登録が決定した。当時、町長として現地でその瞬間を見届けた午来会長は「あのとき、これ以上の人工物は知床半島にはいらない、不便だけどその不便さを利用した知床であってほしい、と願った」と語った。

 山内町長には「いま登録時の情熱がなくなってきて残念でならない。町長にはあの情熱を受け継いで頑張ってほしい」とエールを送った。

 署名はオンライン署名が4万6105筆、直筆が町内を中心に1523筆だった。近く総務省など関係省庁や道、羅臼町にも提出する。(奈良山雅俊)

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