環境省などは23日、熱中症対策の関係省庁会議を開き、今年の「熱中症警戒アラート」の発表数が昨年同時期の約2倍になっているとして警戒を呼びかけた。熱中症による救急搬送も昨年を上回るペースだという。

 環境省によると、7月21日までの全国の熱中症警戒アラートの発表数はのべ363回で、昨年同時期の195回の約2倍。同アラートは、気温や湿度、日差しなどを踏まえて熱中症のリスクが高い地域ごとに発表される。

 また、総務省消防庁によると、熱中症による救急搬送は21日までに3万4547人。昨年同時期に比べて3045人多いという。高齢者が58.6%を占め、発生場所は住居が38.7%と最も多かった。

 伊藤信太郎環境相は「各地で梅雨明けが発表され、多くの小中学校が夏休みに入り、夏本番になる。熱中症に一層厳重に警戒すべき時期になる」とし、各省庁に対策強化を呼びかけた。(市野塊)

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