宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、月面無人探査機「SLIM(スリム)」と通信を試みたが、応答がなかったと明らかにした。5、6月に確認した際も、応答はなかった。今後の運用は議論中だとしている。
JAXAのスリムプロジェクトに関するX(旧ツイッター)の公式アカウントで明らかにした。7月24、25日に通信を試みたが、応答はなかった。
月は約2週間ごとに昼と夜が入れ替わる。昼の温度はセ氏110度、夜はマイナス170度にもなる。月の夜を越えるごとに、機体が故障するリスクは高まる。
スリムは1月に日本の探査機として初めての月面着陸に成功した後、月面の画像を地球に送信するなどのミッションをこなした。もともと過酷な温度変化に耐えられる設計ではなかったが、3度月の夜を越えた。ただ、4月に電源を切って休眠状態に入って以降、再起動していない。
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