東京電力は9日、福島第一原発2号機の使用済み燃料プールの冷却を停止したと発表した。関連設備に不具合があり、原因を調べる。使用済み核燃料587体を保管しているが、急激な温度上昇は予想されないことから、安全上の問題はないとしている。
東電によると、9日午後1時5分ごろ、2号機の使用済み燃料プールの水が流れ込む「スキマサージタンク」の水位が低下していることを確認。一方、プールの水位は下がっていないという。
東電は原因調査のため、9日午後4時36分、プールの冷却ポンプを止めた。停止時のプールの水温は34.5度。東電の予測では、今後の1時間あたりの温度上昇幅は約0.06度で、水温は最高でも46度程度にとどまるという。
福島第一原発では今年6月にも、トラブルで6号機の使用済み燃料プールの冷却が約10時間にわたり停止。東電によると、当時、プールには使用済み核燃料1280体があったが、急激な温度上昇はなく、安全上の問題はなかったという。
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