カルチュア・コンビニエンス・クラブのTポイントと三井住友フィナンシャルグループのVポイントを統合した新生「Vポイント」が22日、サービスを開始した。会員数は単純合算で1億5400万人と、国内最大規模。楽天グループなど通信大手による「ポイント経済圏」との争いが激しくなりそうだ。

統合により、Tポイント加盟店15万店以上での買い物に加え、国内のビザカード加盟店750万店舗、世界1億店舗で三井住友カードを使った場合にもポイントがたまる。従来のポイントカードやアプリはそのまま使え、ためてきた両ポイントは、IDを連携させれば合算できる。

Tポイントは2003年にサービスを開始した共通ポイントの草分け。高い知名度を誇る一方、決済機能が限られ、スマートフォン決済などを武器に勢力を伸ばす通信大手のポイントサービスに押されていた。

Vとの統合でカード決済でもポイントがたまる上、ポイントを使える先も広がる。運営会社の幹部は取材に対し、「日常の中で使えるポイントはお客さまに必ず選んでもらえる」と自信を示した。さらなる利用拡大を狙い、記念キャンペーンを展開する。

他陣営もポイントサービスの強化に余念がない。NTTドコモは今月から、ネット通販大手アマゾンでの買い物で「dポイント」をためたり、使ったりできるようにした。楽天グループも今月、会員の利便性向上のため、複数あった決済やポイントカードのアプリを統合する方針を公表するなど、顧客の囲い込みを目指す動きが相次いでいる。

「Vポイント」の記念イベントで写真に納まる俳優の小栗旬さん(左)と吉高由里子さん=22日、東京都目黒区

サービスが始まった「Vポイント」のアプリ画面=22日、東京都目黒区

サービスが始まった「Vポイント」=22日、東京都目黒区

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