月面でメインエンジンが上を向いた状態の探査機「SLIM(スリム)」(右上)=1月(画面の中央にデータの欠損があります)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、1月に日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM(スリム)」の運用を23日に終了したと発表した。予定した月面での活動を終えた後も、極寒の夜を3回乗り越えたが、5月以降は地上との通信を確立できなくなっていた。

 JAXAは5~8月に通信再開を試みたが、復旧の見込みがないと判断、23日午後10時40分に活動を停止する指令を地上から送った。詳細な成果を総括し、秋ごろに改めて報告するとしている。

 スリムは昨年9月7日に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられ、1月20日に目標地点から約55mという世界初の「ピンポイント着陸」に成功した。

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