東武鉄道と日立製作所は3日、指の静脈などを使った生体認証技術を決済や本人確認に活用するサービスを本格的に展開すると発表した。レジや受付での手続きを簡素化し、顧客の利便性を高めるとともに店舗の省人化につなげる。

2026年度までにスーパーや家電量販店、ホテル、コンビニエンスストアなど100店舗以上に導入する。両社はこのサービスを幅広い業種に普及させたい考えだ。

4月に東武グループのスーパー「東武ストア」の一部でセルフレジに導入を開始。クレジットカードを取り出さずに静脈認証で決済からポイント付与まで一括で行え、レジ前でかかる時間は通常の半分の25秒程度になったという。

25年度にはこのサービスに顔認証もひも付け、東武鉄道の一部で乗車券確認にも利用する予定。3日の記者発表会で、東武鉄道の前田隆平執行役員は、「利用できる場所を増やし、顧客の利便性を向上させたい」と意気込みを語った。

東武鉄道と日立製作所による生体認証を利用した決済のデモンストレーション=3日午後、東京都墨田区

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