宇宙飛行士の古川聡さんは、去年8月からおよそ半年間、国際宇宙ステーションに滞在し、将来の月や火星の探査を見据えた水の再生実験などさまざまな研究に取り組み、日本時間の先月12日、地球に帰還しました。

古川さんは24日、帰還後のリハビリを続けているアメリカ・ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターから日本のメディア向けにオンラインで記者会見を行いました。

この中で古川さんは「宇宙ではよい運動機器を使っていたので筋肉や骨量の減少は最小限に抑えられたものの、背骨や股関節の柔軟性は予想していた以上に落ちていて、宇宙は老化の加速モデルであることを実感した」と帰還直後の体調について説明しました。

また、宇宙を目指す子どもたちに向け「自分の好きなことを見つけてそれに向かって勉強し、将来こんな人になりたいというイメージを持ってがんばってほしい」とメッセージを送りました。

一方、今後の自身の活動については「宇宙飛行の経験を伝えて日本の有人宇宙技術が進んでいくことに少しでも貢献したいと考えており、現時点ではそれ以上の具体的なプランはない」と話していました。

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