立ち寄りやすい羽田空港そばで自動運転搬送車両を気軽に見やすくする(6日、東京都大田区)

ヤマハ発動機の関係会社で自動搬送サービスのeve autonomy(イブ・オートノミー、静岡県磐田市)は6日、複合施設「羽田イノベーションシティ」(東京・大田)内にオフィスを新設した。特定条件下の完全自動運転により荷物を長距離運べる独自開発の電気自動車(EV)をアクセスの良い立地で発信し普及を狙う。

羽田空港そばの新オフィスは広さ238平方メートル。自動運転EVを希望する顧客に見てもらうほかミーティング、執務、メカニックの各エリアを備える。首都圏在住の社員が対面で働き、開発や試験に当たる場を整えて人材獲得にもつなげる。

イブ・オートノミーの星野CEO㊥とヤマハ発動機の青田新規事業開発本部長㊧、ティアフォーの加藤CEO㊨(6日、東京都大田区)

開所式で同社の星野亮介最高経営責任者(CEO)は2030年に年間販売200台、売上高50億円を達成し、海外や新領域への展開などにより100億円超を目指すと話した。

ヤマハ発の青田元新規事業開発本部長は工場のアイデアが開発につながった経緯に触れ「毎日現場に驚かされている」と語り、製造業への普及に期待を示した。共同出資する自動運転スタートアップ、ティアフォー(名古屋市)の加藤真平CEOは「イブオートほど量産、活用されている自動運転サービスはない」と強調した。

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