この伝統儀式は、アイヌの人たちが食料の中でも特に大切にしてきたサケの豊漁を祈るため行われ、「※アシリチェプノミ」と呼ばれています。

北海道浦幌町のアイヌの団体は4年前からこの儀式を行っていて、8日は浦幌十勝川の河口近くに30人余りが集まりました。

儀式では、特別な許可を得て川で捕獲されたサケが祭壇にささげられ、民族衣装を着たアイヌの人たちが、木を削って作られた「イナウ」と呼ばれる祭具に酒を供えて、祈りをささげていました。

このあと古式舞踊が披露され、見学に訪れた人たちも輪に加わって、手をたたきながら一緒に踊りを楽しんでいました。

アイヌの団体「ラポロアイヌネイション」の差間啓全会長は「この儀式はアイヌの人たちがずっと続けてきたものです。自然の産物に感謝する気持ちを持って生きていかなければならないと思います」と話していました。

※「リ」と「プ」は、正しくは小文字表記

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