東京都の小池百合子知事(72)とAIエンジニアの安野貴博氏(33)が20日、都庁で面会した。いずれも7月の都知事選に立候補し、争った関係だが、関係者によると初めて対面。都政へのAIの活用に小池氏も関心を持っており、幅広く意見交換したという。

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 安野氏は東京大工学部でAIを研究し、企業の業務を支援するベンチャー企業2社を創業。都知事選では、アバターを使って有権者と対話し、政策をブラッシュアップするなどAIをフル活用していた。都もAIを活用して都民の声を聞くシステムなどを検討しており、安野氏の知見や技術について話を聞く機会を設けたという。

 面会は非公式で、安野氏はその後、都内自治体などのデジタル化を支援する都の外郭団体「GovTech(ガブテック)東京」を視察した。安野氏は視察後、取材に「都の取り組みとか、いろいろ聞かせていただいた。(ガブテックは)エンジニアもかなり数を増やしていて勉強になった」と話した。(太田原奈都乃)

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