日本の基幹ロケット「H2A」49号機が26日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。予定通り、情報収集衛星レーダ8号機を軌道に投入し、打ち上げは成功した。
H2Aは、今年度中に打ち上げ予定の50号機で引退する。2001年に初号機が打ち上げられ、これまで失敗は03年の6号機の1回のみ。今回の打ち上げで、成功率は約98%となった。
一方で、打ち上げ費用が1回約100億円と高いことが課題で、後継ロケットの「H3」は費用の半減をめざしている。
搭載された情報収集衛星は、安全保障や大規模災害への対応に必要な情報を集めるのが目的で、事実上のスパイ衛星だ。
今は4機体制で、地球上のあらゆる地点を1日1回以上撮影できる。政府は29年度までに10機に増やして1日2回以上にする方針だ。
内閣衛星情報センターによると、8号機の開発費は311億円に上る。(佐々木凌)
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