次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)に対し、三菱UFJ銀行などメガバンク3行と日本政策投資銀行が合計で最大250億円の出資を検討していることが26日、分かった。国などと共に2027年からの量産開始に必要な資金を支援する。月内にも出資の意向を表明する書類をラピダスに提出する。
ラピダスは次世代半導体の量産に総額5兆円規模が必要だと見込む。政府がこれまでに最大9200億円の補助を決定したが、計画実現には民間資金の調達が大きな課題となっている。
今回、メガ3行はそれぞれ最大50億円、政投銀は最大100億円を出資する方向。銀行は企業の議決権を5%超握ることを禁じられており、実際の出資額は規制の範囲にとどまる。
出資が実現すれば、三菱UFJ銀は22年10月に3億円を拠出して以来の追加出資。三井住友銀行とみずほ銀行、政投銀は新たにラピダスの株主となる。出資の実行は25年半ば以降の見通しだ。
ラピダスのロゴ(AFP時事)
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