和歌山県串本町の日本初の民間ロケット発射場で3月、初号機が打ち上げ直後に爆発した小型ロケット「カイロス」を巡り、宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)が2号機の打ち上げを12月14日で調整していることが、関係者への取材で判明した。近く同社が公表する。
初号機は3月、内閣官房の小型衛星を搭載して打ち上げられたが、発射約5秒後に異常を検知して自らの措置で爆発した。爆発の原因について、同社は8月、エンジンの推力設定に問題があり速度不足だとロケットが自ら判断して破壊したためだったと特定し、改善策を施したと発表していた。
スペースワンは、キヤノン電子やIHIエアロスペースなどが出資して、2018年に設立された。世界的に小型衛星の打ち上げ需要が高まっていることから、「宇宙宅配便」をキャッチフレーズに海外からも受注して、30年代には年間30機を打ち上げる計画を掲げている。【駒木智一】
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