隠岐の「牛突き」は、およそ800年前の鎌倉時代に承久の乱で敗れ、隠岐に流された後鳥羽上皇を慰めるために始まったと伝えられています。

13日、隠岐の島町の一夜嶽神社近くの牛突き場で、年に3回ある本場所のうちことし最後の大会が行われ、観光客などおよそ800人が集まりました。

体重がおよそ300キロから900キロの20頭の牛が横綱や前頭などにわかれて取組を行い、初戦は年齢が若く、600キロを超える体の大きい牛どうしの取組となりました。

「綱取り」と呼ばれる牛使いが掛け声をかけながら手綱を引っ張ると、牛は場内を動き回りながら角や頭を低く下げてぶつかっていました。

20分ほどの熱戦の末、相手に背を向けさせた牛が勝利すると、集まった人たちは大きな拍手を送っていました。

大分県から訪れた人は「初めて見ました。綱を持つ人がすばらしく、闘争心のある牛が力を交互に出し合うところが興味深かったです」と話していました。

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