げっ歯類の仲間であるヤマアラシ亜目のゲノムを解析した=国立遺伝学研究所の小出剛准教授提供

宮崎大学の新村芳人教授らの研究グループは、嗅覚や味覚といった化学物質を感じ取る感覚が同調して進化したことをヤマアラシの仲間で見つけた。カピバラやモルモットなど17種のゲノム(全遺伝情報)を調べたところ、進化の過程でそれぞれの感覚に関わる遺伝子の数が同調して増減していた。

生息地域や体形など多様性に富むヤマアラシ亜目に着目した。進化の過程で嗅覚の遺伝子数が増えれば、苦味やフェロモンの遺伝子数も増加するなど、それぞれの感覚に関わる遺伝子数に正の相関関係があった。今後は同調する仕組みを調べるほか、他の動物でも同じ現象があるか調べる。

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