実物大のピラミッドが名古屋に出現――。名古屋大学などは、エジプト・ギザの大ピラミッドの3次元データを活用し、AR(拡張現実)の体験ができる技術を開発した。19日に同大で無料体験会があり、スマホなどを通して大ピラミッドを見ることができる。
同大デジタル人文社会科学研究推進センターの河江肖剰・准教授らの研究グループは、文化遺産のデジタルアーカイブ化を進める「ワールドスキャンプロジェクト」(東京)と連携。エジプト考古学の最前線で収集されたギザ台地の詳細な3Dデータを使用し、高さ約139メートルの大ピラミッドをデジタル空間に再現するAR技術を開発した。
参加者は当日までに、名大で開催される「ホームカミングデイ」のホームページからアプリをダウンロード。当日は会場で配布されるQRコードを読み取り、同大豊田講堂前でスマホやタブレット端末をかざすと大ピラミッドが目の前に表れる仕組み。午前9時~午後7時。
河江准教授は「エジプト学の理解を深めるとともに、最新技術を用いた新しい体験型学習の可能性を探っていきたい」と話す。(松永佳伸)
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