これは、18日開かれた文化庁の文化審議会で阿部文部科学大臣に答申されました。

新たに国宝に指定されるのは、京都府宇治市にある「萬福寺」の「大雄宝殿」など3棟です。

「萬福寺」は、江戸時代に中国から渡ってきた禅宗の一派、黄檗宗の高僧である※隠元隆キが開いた寺で、当時の日本の寺院の建築手法に中国仏教の手法を取り入れた独特の建築様式が貴重だとしています。

さらに、「萬福寺」を起点として建築や芸術、煎茶などの新たな文化が全国に伝わり、文化史的意義も深いことも評価されました。

また、国の重要文化財への指定が答申された6件のうち、石川県輪島市にある「總持寺祖院」は、およそ700年前に創建された「大本山總持寺」の別院で、「大本山總持寺」が明治時代に起きた火事により、横浜市に移転したため、その跡地に建てられました。

2007年の能登半島地震で被災し、ことし1月の地震でも再び大きな被害を受けました。

幾度と被災しながらも110年以上前の景観を維持していて、歴史的価値も高いとされました。

今回の指定によって、建造物の国宝や重要文化財は2589件となります。

※隠元隆キ・キは王へんに奇

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