世界遺産・白神山地の象徴だったブナの古木「マザーツリー」。樹齢400年と推定されていたが、春に枯死が確認された。管理していた津軽森林管理署(青森県西目屋村)と西目屋村が、後継となるブナの巨木「シンボルツリー」を選び、呼び名を公募した結果、名称は「白神いざないツリー」に決まった。

 名称は192件の応募の中から、地元の西目屋小学校4年の門藤琳音(もんとうりおん)さんが考えた「いざないツリー」をもとに考案され、23日に発表された。

 白神いざないツリーは、樹齢約300年と推定される。高さは約27㍍、幹回りは約4㍍。元気だったころのマザーツリー(高さ約30㍍、幹回り約5㍍)より少し小さいが、枝ぶりが良く、葉も多く茂っている。

 生育している場所は、白神山地の遊歩道「ブナ巨木ふれあいの径(みち)」の入り口から約60㍍の道沿い。案内の地図には「マザーツリー後継」と明記して紹介することにした。

 津軽森林管理署は「いざないには、招く、誘うという意味がある。シンボルツリーをきっかけに、白神山地を訪れてほしいという願いを込めた」と、多くの来訪に期待している。(渡部耕平)

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