明治神宮外苑地区(東京都)の再開発で工事を進めるため、事業者は28日、3メートル以上の高木の伐採や移植の作業に着手した。都心の緑地で進められる大規模事業に対しては環境破壊などと批判の声もあり、樹木の伐採は1年ほど延期になっていた。
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再開発事業は老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を変えて建て替え、さらに超高層ビル2棟を新築する計画。樹木の伐採と移植は神宮第二球場の解体工事に伴う作業で、事業者側が昨年9月に着手する予定だったが、都が伐採前に樹木の保全策を示すよう求めていた。
事業者は約1年かけて見直しを検討。新たな計画では伐採本数を当初の743本から619本に減らす一方で、新しい樹木の移植を837本から1098本に増やすなどしている。
事業者には三井不動産、宗教法人・明治神宮などが参加し、総事業費は約3490億円に上る。2036年の完成を目指している。(中山直樹)
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