今年6月に「GX金融・資産運用特区」の対象地域となった札幌市に、「海外企業受入ワンストップ窓口(英語名:Sapporo Transnational Expansion and Partnership)」ができた。英語でビジネスから生活までの支援をワンストップで行う。拠点は北海道経済センタービル(同市中央区北1条西2丁目)の2階にある。22日、報道陣に公開された。
- Q&Aで解説 北海道・札幌市の「GX金融・資産運用特区」とは?
化石エネルギーが中心の産業や社会の構造を、クリーンエネルギー中心へ――。北海道や札幌市は、GX(脱炭素化、グリーントランスフォーメーション)を「100年に1度のチャンス」と捉え、GXに関わる産業や金融機関、投資マネーを呼び込んで地域経済を成長させようと地域一体で取り組んでいる。
新たな窓口は、その取り組みの一環だ。海外企業が札幌に進出するにあたって「壁」となる法人設立や在留資格などの行政手続き、北海道のビジネス環境や補助制度に関する情報提供、住居の確保などを専門家や中央省庁と連携しながら英語で継続的にサポートする。すでにヨーロッパなどの40社から問い合わせがあるという。
札幌市の奥村彰大経済戦略推進部長は「相談窓口というと受け身の印象を抱かれると思うが、このチームは海外プロモーションや誘致活動、地元企業とのマッチングや協業まで幅広く伴走する。一気通貫で海外企業の誘致と投資の受け入れを目指したい」と語った。
対面相談は事前予約が必要。問い合わせはメール(info@sapporo-step.global)へ。(原知恵子)
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