H3ロケットの4号機が4日午後3時48分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。防衛省が整備、運用するXバンド防衛通信衛星「きらめき3号」を搭載。2号機、3号機に続いて成功できるかが注目される。

 高い軌道を地球の自転と同じ周期で回る「静止衛星」の打ち上げはH3では初めて。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の有田誠プロジェクトマネージャは10月28日の会見で、「H3の一つの仕上げという意味で重要なミッション。なんとしても成功させたい」と話した。

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 打ち上げは当初10月20日の予定だったが、4回延期。天候の影響などのほか、第2段エンジンの燃焼室を冷やすための液体水素を流すバルブ(弁)の動作に異常が生じ、追加の点検や部品の交換をしたためだ。(佐々木凌)

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