政府の生命倫理専門調査会は7日、人の受精卵が成長した段階の「胚」に似た細胞の塊である「胚モデル」の研究規制に関する報告書をまとめた。子宮への移植など個体の誕生につながるような研究を禁止する一方、本物の受精卵とは異なるとして、現行の受精卵研究指針で定める培養期間の上限は設けない。

 胚モデルは、人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使って作り、胚の成長過程を再現するのが目的。作製時に受精を経ないため、倫理的観点から14日を超える受精卵の培養を禁じた現行指針の対象外となっており、同調査会で取り扱いを検討していた。

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