厚生労働省は毎年、「現代の名工」として、卓越した技能を持つ職人や技術者などを表彰していて、今年度は全国から138人が選ばれました。

木下美穂里さん ネイリストで初の「現代の名工」に

このうち東京都のネイリスト、木下美穂里さん(62)は、およそ40年前に国内でネイル産業が始まったとされる頃から活動を続けています。

爪の上に花やリボンの形をした小さな飾りを載せて立体的に見せる技法を、木下さんが「3Dネイルアート」と名付けて広めるなど、業界の発展に貢献してきました。

木下さんは、ネイルアートを施された人やそれを見た人が美しいと感じてもらうだけでなく、撮影した映像でもその細かい模様や色合いがきちんと分かるよう、完成度の高い技術を追求してきたということです。

また、人材育成を目的にネイリストやメーキャップアーティストが技を競う6000人規模のコンテストを開催しているほか、海外の展示会に参加して日本のネイルアートを世界に発信する取り組みにも力を入れています。

ネイリストが「現代の名工」に選ばれるのは今回が初めてです。

木下さんは「一人ではできなかったことなので、周りの皆さんに感謝したいです。日本のネイルの技術は世界一だということがこの数年で広がってきたと思うので、さらに次世代のネイリストたちを育成していきたいです」と話していました。

「現代の名工」の表彰式は11月11日に東京 新宿区で行われます。

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