東北電力は11日、再稼働した女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機で起きた機器のトラブルについて、ナットの緩みで炉心につながる管の接続部が外れたことが原因だったと発表した。同社は2号機内に227カ所ある同様の接続部を再確認した後、停止した原子炉を改めて起動させ、12月に予定する営業運転の再開時期は変更しないという。

 同社によると、トラブルが起きたのは3日。発電再開に向けた試験で、中性子を計測する機器を原子炉に入れる作業の途中で、機器が動かなくなった。同社が調べたところ、炉心につながる管が外れ、機器が途中で引っかかっていたという。

 会見した青木宏昭・原子力部長は「管の締め付けを確認する手順がなく、管理上の不備。一つ一つのプロセスを丁寧に進め、必要に応じて立ち止まりながら、着実に取り組みたい」と述べた。(福留庸友)

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