オオハクチョウが北海道十勝地方の畑でえさをついばむ姿を見せ、冬の到来を感じさせている。清水町の国道274号沿いにいた群れには、灰色をした幼鳥の姿も見られ、親鳥と畑の土をひっくりかえしていた。

 日本野鳥の会・自然保護室によると、子育てをしたロシアから越冬のため、北海道を通り、本州へ向かうところという。

 オオハクチョウは清水町より東に200キロの根室市でも見られている。同会が受託管理する春国岱(しゅんくにたい)原生野鳥公園で8日にあった調査では、風蓮湖と温根沼(おんねとう)に計2234羽が確認された。10月下旬にはすでに、過去5年平均の約1800羽を超えて推移しており、職員は「今年はやや多い印象」と話している。(角野貴之)

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