東京電力福島第一原発の2号機から採取した溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)から、核燃料由来の物質ユウロピウムが検出された。東電が14日、公表した。

 東電によると、建屋内で8日までに行った簡易分析で、ウランが核分裂した際にできるユウロピウム154とコバルト60が検出されたという。

 東電の担当者は会見で「燃料由来の成分が含まれるだろうということが予測できる」とした。

 福島第一原発には、事故で溶け落ちた燃料デブリが880トンあると推計されている。東電は今月7日、約0.7グラムの燃料デブリを事故後初めて回収した。

 取り出した燃料デブリは、茨城県にある日本原子力研究開発機構の研究施設に運ばれており、今後1年かけてさらに詳細な分析を行う。(矢田文)

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