NECの顔認証技術を搭載したゲート

ソニーグループの半導体会社、ソニーセミコンダクタソリューションズとNECは26日、従来は難しかった逆光下でも個人の顔を識別できる顔認証技術の開発で協業すると発表した。ソニーセミコンが逆光にも対応する画像センサーをNECに提供する。オフィスなどの入退管理、防犯といった需要を見込み、2025年度中の販売を目指す。

ソニーセミコンは同社の画像センサーを内蔵するカメラと、撮影した人物の顔の特徴を数値データにして抽出するシステムを提供する。リアルタイムでクラウドの登録情報と照合し、NECの顔認証技術でカメラに映る人物が登録済みか判別する。

生体認証は偽造が難しく、ICカードなども不要なことから導入が広がっている。顔認証の精度で世界首位のNECは1分間に100人の個人を認証できるシステムを9月末に発売した。カメラでとらえた顔や体形などで識別し、顔が横を向いた状態でも特定することができる。

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