気象庁は27日、南極上空のオゾンの量が極端に少なくなる現象「オゾンホール」が、9月28日に今年最大の2240万平方キロになったと発表した。南極大陸の約1.6倍で、最近10年間の平均値と同程度の広さ。最大面積は2000年ごろから減少傾向とみられるが、規模が大きい状態が続いている。
オゾンホールは毎年、南半球の冬から春に当たる8~9月ごろに発生し11~12月ごろに消滅。今年は7~8月の南極上空の気温が例年より高く、オゾン層破壊を促す特殊な雲の発生が抑えられ、オゾンホール拡大が遅くなったとみられる。
米航空宇宙局(NASA)の衛星観測データから解析した。
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