室蘭洋上風力関連事業推進協議会(MOPA)は27日、北海道室蘭市内で総会とセミナーを開き、洋上風力関連の人材育成に関する今後の方針を明らかにした。欧米の風力発電機メーカーなどが入る非営利組織「GWO」の認証を取得したトレーニングセンターの誘致や、地元教育機関と連携して洋上風力関連の講義を開く方向を示した。
MOPA調査研究グループの吉田昌弘グループリーダーは、洋上風力発電の案件が将来的に増えれば、専門人材が不足すると指摘。北海道大学などで構成する北海道洋上風力アカデミーに新たに参画することや、市内にある室蘭工業大学など「西胆振地区の教育機関と連携していければ」と述べた。
セミナーには200人弱が参加した。MOPAの上村浩貴理事長はビデオメッセージで「早ければ来年にも、室蘭港が洋上風力発電の基地港湾に指定される可能性がある」との見方を示した。「基幹部品や基礎構造体の製造拠点ができなければ、室蘭が真に洋上風力の拠点になったとはいえない」と訴え、製造拠点の誘致も目指す意向を示した。
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