中国電力島根原発2号機=11月、松江市

 中国電力は7日午後、島根原発2号機(松江市、82万キロワット)の原子炉を起動し、再稼働した。2012年1月の定期検査による運転停止以来となる。過酷事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型。同型としては東北電力女川原発(宮城県)に続く2基目の再稼働で、西日本では初となる。原発事故後、国内で再稼働した原発は14基目。

 島根原発は全国で唯一、県庁所在地に立地し、県庁からの距離は10キロ以内。半径30キロ圏には全国で3番目となる約45万人の人口を抱えており、事故が起きた際に避難の実効性が課題となる。

 中国電は7日午後、制御棒を引き抜く作業を始め、原子炉を起動した。12月下旬に発送電を開始し、25年1月上旬の営業運転再開を目指している。

 中国電は、13年12月に再稼働の前提となる審査を原子力規制委員会に申請し、21年9月に合格。22年6月に島根県の丸山達也知事が再稼働の同意を表明した。

 島根原発は3基あり、島根1号機は廃炉作業中で、3号機は建設中となっている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。